ステルス型RNAベクターの開発とiPS細胞作製への応用
概要
本セミナーでは、中西真人 様 (ときわバイオ株式会社・技術担当取締役、産業技術総合研究所・名誉リサーチャー)をお招きして、
・ステルス型RNAベクターの開発の現状
・iPS細胞作製用キット「SRVTM-iPSCベクター」(ときわバイオ社製品)
についてご講演・ご紹介いただきます。
講演者:中西真人 様
(ときわバイオ株式会社・技術担当取締役、産業技術総合研究所・名誉リサーチャー)
講演要旨:
ステルス型RNAベクター(SRVTM)は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)で開発されたマイナス一本鎖RNAウイルスベクターの成果を基に、ときわバイオ株式会社が開発を進めているユニークな遺伝子導入・発現ベクターです。「ステルス型」という名称は、ヒト細胞に異物として認識されやすいRNAウイルス由来の核酸を極力排し、異物として認識されにくいように人工的に設計した核酸をゲノムに使っていることに由来します。
SRVTMは、(1)染色体に組み込まれず、細胞質で長期間、安定に遺伝子発現を行うことができる、(2)最大10個(合計14kbp)の多くの遺伝子を搭載して同時に発現できる、(3)自律複製能を完全に欠如し、遺伝子を導入した細胞からの二次粒子の放出が無い、(4)発がん性・病原性が無い、(5)種や細胞種を問わず幅広い動物細胞に遺伝子を導入できる、(6)不要になったら細胞から迅速かつ完全にベクターを消去できるなど、Retrovirus, Lentivirus, Adenovirus, AAV, Sendai virusなどを使った既存のウイルスベクターには無いユニークな特徴を持っています。SRVTMは遺伝子治療を初めとするさまざまな分野での応用が検討されていますが、その一つが、iPS細胞の作製をはじめとする細胞リプログラミングへの応用です。
今回のウェビナーでは、ステルス型RNAベクターの開発の現状と、冨士フイルム和光純薬から発売中のiPS細胞作製用キット「SRVTM-iPSCベクター」の詳細をご紹介します。
スケジュール:
15:00~15:40 講演
15:40~15:55 質疑応答
関連製品:
SRV™ iPSC ベクター製品:
https://labchem-wako.fujifilm.com/jp/category/02025.html
※ウェビナー接続の際には、30秒程度時間が掛かる場合がございます。
開催日程
申し込み期間
- 2020/11/18 09:54 - 2020/12/08 16:00
キャンセル期間
- 2020/11/18 09:54 - 2020/12/08 16:00
次回の開催までおまちください。