富士フイルム和光純薬主催にて、第24回Wako Web受託セミナー Phos-tag を用いたリン酸化タンパク質の解析　を開催します。

本セミナーでは、Phos-tag試薬開発グループの

広島大学大学院医系科学研究科　助教 木下恵美子 様

をお招きし、リン酸化タンパク質解析実験に関するトピックスついてご紹介いたします。

ぜひご参加ください。

開催概要

【日時】2022年8月3日(水) 14:00～15:00

【開催方法】ウェビナーにて開催(ウェビナーとはWebを利用したオンラインによるセミナーです。)

【受講費】無料

スケジュール

14：00

開会・注意事項のご説明

14：00～14：40

１）Phos-tag を用いたリン酸化タンパク質の解析

【演者：広島大学大学院医系科学研究科　助教 木下恵美子　様】

《要旨》

タンパク質のリン酸化は，重要な翻訳後修飾のひとつで細胞内の情報伝達制御などに関わります。ヒトのキナーゼ遺伝子は518種，フォスファターゼ遺伝子は約180種あり，それらによってタンパク質のリン酸化状態は厳密に制御されます。その制御の異常は，様々な疾患の原因となるため，タンパク質のリン酸化研究は重要な分野であり，近年はリン酸化プロテオミクス（リン酸化タンパク質の網羅的解析）が発展しています。私たちは，リン酸基を特異的に捕捉する機能性分子Phos-tagを開発し，従来の生化学的な解析法や質量分析法と異なる，新たな観点からのリン酸化タンパク質情報を得られる解析方法「Phos-tag 技術」を開発しています。本セミナーでは下記の４種類のPhos-stag 技術を概説し，それらを適用した研究成果を紹介します。

１. リン酸基親和性電気泳動法（Phos-tag SDS-PAGE）： Phos-tagを共重合したSDS-PAGEゲルを用いて，リン酸化タンパク質とその非リン酸化型を分離検出する電気泳動法です。タンパク質の複数のリン酸化状態を解析できます。SDS-PAGEとほぼ変わらない操作で簡単に解析ができます。また，プレキャストゲルも販売されています。

２. リン酸基親和性クロマトグラフィー：アガロースや磁気ビーズに結合したPhos-tagを用いたリン酸化生体分子の分離技術です。リン酸化タンパク質の濃縮や，質量分析前のリン酸化ペプチド濃縮などに有用です。

３. リン酸化タンパク質のウェスタン解析：ビオチン化Phos-tagによるPVDF膜上のリン酸化タンパク質の検出法です。抗体によるウェスタンブロットと同様の手順で使用できます。

４. リン酸化タンパク質のゲル染色法：SDS-PAGEゲル中のリン酸化タンパク質を蛍光性Phos-tagを用いて検出します。In vitro キナーゼ反応などを簡単に調べることができます。

14：40～14：50

２）フォスラボによるリン酸化タンパク質の受託解析サービスとPhos-tag製品の紹介

【演者：株式会社ナード研究所】

《要旨》

株式会社フォスラボは、Phos-tag SDS-PAGEによるタンパク質のリン酸化解析を受託します。Phos-tagを使いたけど不安をお持ちの方や、泳動条件の最適化にお悩みの方、さらに、マンパワーが足らなくてPhos-tag SDS-PAGEの外注をお考えの方は、是非セミナーへご参加ください。Phos-tag製品の紹介も行わせていただきます。

セミナーは、株式会社フォスラボと連携してサービスを提供する株式会社ナード研究所よりご紹介を行わせていただきます。

14：50～15：00

３）Phos-tag試薬に関するQ&A(事前質問への回答)

【演者：広島大学大学院医系科学研究科　助教 木下恵美子　様】

15：00

閉会

お問い合わせ

富士フイルム和光純薬株式会社

試薬化成品事業部　試薬営業本部　バイオソリューション推進部

TEL　　:03-3270-8247

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