
第31回WAKO Web受託セミナー RNA合成の進展
概要
富士フイルム和光純薬主催にて、第31回WAKO Web受託セミナー RNA合成の進展を開催します。
本セミナーでは
国立医薬品食品衛生研究所 遺伝子医薬部 部長 井上 貴雄 先生
名古屋大学大学院理学研究科 物質理学専攻(化学系)生物有機化学研究室
教授 阿部 洋 先生
早稲田大学先進理工学研究科 電気・情報生命専攻 教授 浜田 道昭 先生
をお招きし、RNA合成に関するトピックスをご紹介いたします。ぜひご参加ください。
【開催概要】
日時 2022年11月22日(火) 14:00~17:20
開催方法 ウェビナーにて開催
参加費 無料
【スケジュール】
・開会・注意事項のご説明(14:00~14:00)
1)mRNA医薬の開発動向と将来展望
(14:00~14:40)
国立医薬品食品衛生研究所 遺伝子医薬部 部長 井上 貴雄 先生
《要旨》
新型コロナウイルス感染症のワクチン開発では、「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン」が彗星のごとく現れ、その驚異的な開発スピードと圧倒的な予防効果で大きな注目を集めた。国内でもファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチンが広く接種され、その存在は一般にも広く知られることとなった。このmRNAワクチンの成功により、「mRNA」が医薬品として有用であることが実証され、今後、「mRNA医薬」としてさらなる臨床応用が進んでいくと期待される。本講演では、mRNA医薬を基礎から解説し、その将来展望を考察したい。
2)企業講演①:重要となるmRNA修飾 治療用ツールとしての修飾ウリジン
(14:40~15:10)
TriLink BioTechnologies Senior Business Development Manager
Alexandre Di Paolo
《要旨》
In vitro transcribed (IVT) mRNAは幅広い疾患に対する効果的で拡張性のある治療方法となりつつあります。野生型ウリジンの修飾は有効性を向上させる可能性があることが示唆されています。mRNAの合成を支援するために、TriLinkでは修飾ウリジンとmRNAをGMPの品質および製造スケールで提供するためのプラットフォームを開発しています。
今回、過去に講演された「mRNA Modifications that Matter: Modified Uridine as a Therapeutic Tool」、修飾ウリジンおよび配列の最適化についての講演を日本語字幕付きでお届けします。
3)企業講演②:改良型T7 RNA PolymeraseによるRNA大量合成キットの特長と応用
(15:10~15:30)
株式会社ニッポンジーン 学術営業課 林 忠弘 様
《要旨》
近年、機能性RNA研究の進展やmRNAワクチンの普及により、RNA研究ツールの需要が高まっています。
当社では、独自開発した改良型T7 RNA Polymeraseを採用したRNA合成キット「CUGA7 in vitro Transcription Kit」を販売しており、野生型T7 RNA Polymeraseによるin vitro転写と比べ、RNAの大量合成が可能であり、また、異常転写産物の少ない正確な転写反応が行えることが特長です。今回、本製品の特長と応用例についてご紹介いたします。
・休憩時間(15:30~15:40)
4)mRNA医薬のための分子設計
(15:40~16:20)
名古屋大学大学院理学研究科 物質理学専攻(化学系)生物有機化学研究室
教授 阿部 洋 先生
《要旨》
mRNA医薬は次世代医薬技術として注目されており、タンパク質補充療法やワクチン療法への利用が期待されている。我々は、高い翻訳効率と生物学的安定性を有するmRNA分子の設計・合成を目指して研究に取り組んできた。その分子設計戦略として、翻訳反応サイクルの律速段階である開始段階を制御できるmRNA分子を設計を基盤として、タンパク質合成効率を向上できるmRNA分子を開発してきた。それらの成果について報告する。
5)企業講演③:核酸合成用固相担体「NittoPhase™ HL」のご紹介
(16:20~16:40)
日東電工株式会社 石井 拓馬 様
《要旨》
核酸医薬の実用化が進む中で、その製造方法は、自動化や量産ステージへの移行などの観点から固相合成が主流となっております。
固相合成で使用する担体では、収率および品質といった理由から、弊社NittoPhase™ HLが標準材料として世界的に広くご利用いただいております。
本日は、効率的な核酸合成を可能といたしますNittoPhase™HLにつきまして、その特徴やメリットを中心にご紹介させて頂きます。
6)情報科学を用いた核酸医薬・mRNA医薬研究
(16:40~17:20)
早稲田大学先進理工学研究科 電気・情報生命専攻 教授 浜田 道昭 先生
《要旨》
現在,低分子化合物医薬に替わる次世代の創薬モダリティとして「核酸医薬」および「mRNA医薬」が注目されている.これらを効率的に開発するためには,人工知能や機械学習などの情報科学を用いた医薬品のデザインが重要となってくる.本講演では,mRNA医薬,および,核酸医薬のひとつであるRNAアプタマーの2つのRNAを活用した医薬品に関して,情報科学を中心に用いたアプローチについて解説を行う.
・閉会(17:20)
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※2 質問については、画面右上のアンケートに入力お願い申し上げます。
(一度回答をしますと、再度入力は出来ませんのでご注意ください。
聴講終了後まとめて入力をお願いします。)
※3 セミナー終了後は、アンケートにご協力お願い申し上げます。
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-------運営に関するお問合せ先--------
富士フイルム和光純薬株式会社
試薬化成品事業部 試薬営業本部
バイオソリューション推進部
TEL:03-3270-8247
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E-mail:jutaku2@fujifilm.com
※セミナー中は、個別質問機能で運営に関する対応も致します。
開催日程
- 2022/11/22 14:00 - 11/22 17:20 (200分)
申し込み期間
- 2022/10/12 16:23 - 2022/11/22 17:20
キャンセル期間
- 2022/10/12 16:23 - 2022/11/22 17:20
次回の開催までおまちください。