2022/12/14 13:00 - 2022/12/14 15:16

第34回WAKO Web受託セミナー ~エクソソームのリピドミクス解析に関する最新技術・応用例のご紹介~

概要

富士フイルム和光純薬株式会社主催にて

【第34回WAKO Web受託セミナー 

~エクソソームのリピドミクス解析に関する最新技術・応用例のご紹介~】

を開催致します。


本セミナーでは、


慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科/インセムズテクノロジーズ株式会社

平山 明由 先生


をお招きし、エクソソームに対するメタボロミクス(リピドミクス)解析の技術開発に関して
ご講演いただきます。

さらに、

東海大学 医学部基盤診療学系先端医療科学・

東海大学 総合医学研究所 造血腫瘍分野 

幸谷 愛 先生


をお招きし、エクソソームのメタボロミクス(リピドミクス)を用いた、実際の研究内容を

ご講演いただきます。

また、当社のエクソソームに関する新製品、新サービスのご紹介やキャンペーン情報なども

お伝えさせていただきますので、ぜひご参加ください。


【開催概要】

日時 2022年12月14日(水) 13:00~15:15

開催方法 ウェビナーにて開催 

参加費 無料


【スケジュール】

・開会・注意事項のご説明(13:00~13:00)


1)エクソソームメタボロミクス(リピドミクス)の技術開発

(13:00~13:40)

 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科/インセムズテクノロジーズ株式会社

  平山 明由 先生

 (要旨)

脂質は生体膜の構成成分であるばかりではなく、エネルギー貯蔵や細胞間のシグナル伝達等、生体内で様々な役割を果たしています。リピドミクスは、生体内に含まれる脂質分子を網羅的に測定することで、脂質が関わる生命現象を理解しようとする研究分野です。本講演では、細胞外小胞のリピドミクス解析について、前処理や測定法など技術的なトピックを中心に紹介する。


2)企業講演①:当社エクソソーム関連製品、受託サービスの最新情報

(13:40~13:55)

  富士フイルム和光純薬株式会社

 (要旨)

当社PSキットのご紹介を中心に、エクソソーム関連製品・受託サービスの新製品などをご紹介させていただきます。本セミナーに関わるリピドミクス解析に関しても新しく受託サービスを開始いたしましたので、合わせてご紹介いたします。最後にエクソソーム関連製品のキャンペーン情報もありますので、是非ご覧ください。


・休憩時間(13:55~14:00)


3)企業講演②:マルチオミクスデータの解釈を支援する KeyMolnet による

            分子ネットワーク解析

(14:00~14:20)

 株式会社KMデータ 谷口 理恵 様

(要旨)

今回ご紹介する KeyMolnet は、分子間の制御関係と、疾患情報、医薬品情報などの分子アノテーションを、自社研究員が論文を読み解いて抽出、構築したデータベースを搭載しています。KeyMolnet を用いてメタボローム、プロテオームなどの網羅解析データの解釈を行うことにより、膨大なデータの中から、興味あるシグナル関連分子や、注目疾患関連分子、バイオマーカー候補などを迅速に抽出することが可能です。


4)企業講演③:水平方向共培養容器(HTCP)のメリットと

            スフェロイド共培養への新規展開

(14:20~14:40)

  株式会社ギンレイラボ

 (要旨)

共培養容器として垂直方向に容器を重ねたインサート容器(VTCP)が多用されてきましたが、細胞が高密度になると、フィルターの孔を塞いでしまう事実は考慮されてきませんでした。これらに関する電子顕微鏡写真・細胞外小胞(EV)の移動率の比較・HTCPにおける細胞代謝物の移動特性・EVに関する応用アプリケーション例とともに、スフェロイド状態で共培養可能な新製品(Cups)についてご紹介します。


5)肝細胞由来細胞外小胞はリゾリン脂質を介して炎症収束を誘導する

(14:40~15:15)

   東海大学 医学部基盤診療学系先端医療科学・
   東海大学 総合医学研究所 造血腫瘍分野 
   幸谷 愛 先生

 (要旨)
中山 駿矢 1,,2 中本 泰 1, 紙屋 光佑 1, 白石 良樹 4, 伊藤 洋子 4, 三木 寿美 5, 浅野 浩一郎 4, 村上 誠 5, 幸谷 愛 1, 6
1東海大·医·先端医療, 2東海大·医·血液腫瘍内科. 3東海大·医·呼吸器内科, 4東京大·院医·疾患生命工学センター·健康環境医工学, 5東海大·総医研·造血腫瘍

サイトカイン放出症候群(CRS)はCOVID-19による急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や敗血症などの重要因子であり難コントロール性の病態を示す。
この病態に対し間葉系幹細胞由来細胞外小胞(MSC-EVs)を用いる研究治験はすでに始まっており、有望な結果が期待されている。我々は細胞外コミュニケーターであるEVsのうち肝臓由来のものにMSCを凌ぐ抗炎症作用があることを見出した。また、このEVsに対して分泌型ホスホリパーゼA2(sPLA2)を用いてEVs膜リン脂質を処理することにより活性が変化、作用を増強することを見出した。sPLA2によって活性化されたEVs(sPLA2-reacted EV derivatives; SPREDs)は多量の多価不飽和脂肪酸(PUFA)を含有し、これにより抗炎症的に働いていたことから、本研究ではSPREDsのCRS制御メカニズムを脂質という点に着目して解析した。
LPS誘導ARDSマウスにSPREDsを投与すると炎症細胞および組織損傷スコアは抑制された。炎症抑制下の肺においては遊離脂肪酸および組織中リン脂質およびPUFAも著増、それに続いて炎症収束性脂質メディエーター(SPMs)が増加し、一方でLTB4などの炎症性脂質メディエーターは抑制される、サイトカインストームに対抗するいわゆる”リピドカウンターストーム”ともいえる反応を示すことを明らかとした。炎症制御効果は急性肝障害および敗血症モデルマウスにおいても認めており、CRSに対し保護的に働くことが示唆された。通常、EVsはマクロファージ取り込まれ作用するが、本結果からマクロファージ非存在下においてもリピドカウンターストームにより炎症を制御する、マクロファージとは独立した従来のEVsとは異なる機序をもつことが示唆された。我々はSPREDs表面のリゾリン脂質がGPCRを介して細胞内に取り込まれずとも作用することを既に明らかとしており、実際SPREDsは肺胞の内腔に張り付くように存在していたことから本結果も同様の機序を介する可能性が示唆される。この劇的なリピドカウンターストームのメカニズムを明らかにするべくRNAseqを行ったところ、PI3K-AKT経路の活性が有意に上昇しており、下流に存在する脂質のマスター遺伝子であるSREBP1を中心とした脂質合成·伸長経路の活性化を認めた。このことからSPREDsはPUFAを増加させることで炎症の遷延を抑制し、収束させることが示唆された。
SPREDsの持つ独特な炎症収束能は類を見ないものであり、COVID-19や新興感染症、難コントロール疾患の新たな治療法として期待される。(特願2021-121246)

・閉会(15:10)


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聴講終了後まとめて入力をお願いします。)

※3 セミナー終了後は、アンケートにご協力お願い申し上げます。


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富士フイルム和光純薬株式会社 

試薬化成品事業部 試薬営業本部

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TEL:06-6203-3515

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E-mail:jutaku2@fujifilm.com


※セミナー中は、個別質問機能で運営に関する対応も致します。

開催日程

  • 2022/12/14 13:00 - 12/14 15:16 (136分)

申し込み期間

  • 2022/11/11 16:33 - 2022/12/14 16:20

キャンセル期間

  • 2022/11/11 16:33 - 2022/12/14 15:20
申し込み期間は終了いたしました。
次回の開催までおまちください。

申し込み期間

2022/11/11 16:33 - 2022/12/14 16:20