富士フイルム和光純薬株式会社主催にて

「第52回WAKO Web受託セミナー～ヒト血液脳関門モデルの開発と創薬研究への活用～」を開催します。

本セミナーでは、

名古屋市立大学薬学部　講師　坡下 真大　先生

をお招きし、血液脳関門モデルに関するトピックスについてお話しいただきます。

ぜひご参加ください。

開催概要

【日時】2024年8月21日(水) 14:00～15:20　（80分） 

【開催方法】ウェビナーにて開催　（ウェビナーとはWebを利用したオンラインによるセミナーのことです。）

【受講費】無料

【スケジュール】

１）iCell BBB キットの細胞性状および薬物透過性等の評価例のご紹介（14：00～14：15）

演者：富士フイルム和光純薬株式会社

《要旨》

以前から、in vitro血液脳関門（BBB）モデルは、薬物透過性の評価だけでなく、BBB に影響を与える疾患の研究に必要とされています。iPS 細胞技術のリーダーの FUJIFILM Cellular Dynamics 社は、iPSC由来BBBアイソジェニックキット (同じドナー由来の脳血管内皮細胞、ペリサイトおよびアストロサイト) を開発した。そこで、セミナーでは、iCell BBB キットの細胞性状および薬物透過性等の評価例を紹介致します。

２）iCell® BBBキットを用いた受託サービスのご紹介（14：15～14：35）

演者：富士フイルム富山化学株式会社

　《要旨》

血液脳関門 (blood-brain barrier: BBB) は、血液と脳を隔てる関門として存在し、薬物や内因性物質の脳への移行性を制限しています。このため、創薬をはじめとした脳をターゲットとした研究において、対象物質の脳移行性、すなわちBBB透過性を評価することは、生体での挙動を理解する上で重要です。富士フイルム和光純薬株式会社が販売するiCell® BBBキットは、脳血管内皮細胞、アストロサイト及びペリサイトで構成され、ヒトBBBをin vitroで再現するモデルとして有用です。本モデルを用いた受託サービスについてご紹介いたします。

休憩時間（14：35～14：40）

３）iPS細胞由来脳毛細血管内皮細胞の開発と創薬応用を目指して（14：40～15：10）

演者：名古屋市立大学薬学部 講師　坡下 真大 先生

《要旨》

血液脳関門(BBB)は、脳毛細血管内皮細胞(BMEC)の周囲を脳ペリサイトおよびアストロサイトが覆う特殊な構造から構成されている。この構造によって、BMEC間の強固な細胞間接着や薬物排出トランスポーター等の発現が制御されており、医薬品などの物質における脳実質内への透過を制御している。そのため、生体内と同等のBBB評価系を確立することは、医薬品開発において非常に重要である。BBB評価系として用いられているヒトBMECは不死化細胞や初代培養細胞であるが、機能の低さや安定的な供給の難しさといった問題がある。2012年に、これらの問題を解決したヒトiPS細胞由来脳毛細血管内皮細胞（iBMEC）が開発され、従来の細胞に比べて極めて高い機能性を有することが報告された。 我々は、この分化誘導方法にトランスフォーミング増殖因子β受容体阻害剤A-83-01を添加することで、タイトジャンクション機能が向上し長期間維持されることを発見した。また、中枢に移行する医薬品のヒト脳-血漿中非結合型薬物濃度とiBMECを用いた透過係数を比較したところ、高い相関性が得られることも判明した。

　近年、BBBの破綻が筋萎縮性側索硬化症やパーキンソン病などの様々な中枢神経疾患と相関していることが報告されている。このような中、我々は新型コロナウイルスがBMECに感染することを報告し、現在、ブレインフォグなどの症状に影響を及ぼす可能性について研究を進めている。本講演では、我々が改良したiBMECの成果と、iPS細胞由来BBBモデルの創薬応用への可能性についてご紹介したい。

４）高感度分析をもっと身近に　依頼分析のご紹介（15：10～15：20）

　　演者：株式会社エイコム

・閉会（15:20）

※1　ウェビナー接続の際には、30秒程度時間が掛かる場合がございます。

※2　質問については、画面右上のアンケートに入力お願い申し上げます。

　　（一度回答をしますと、再度入力は出来ませんのでご注意ください。聴講終了後まとめて入力をお願いします。）

※3　セミナー終了後は、アンケートにご協力お願い申し上げます。

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富士フイルム和光純薬株式会社

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TEL:03-3270-8247

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