ウェビナーコンテンツでユーザーの需要を喚起
「目的×ターゲット×見せ方」で段階に応じた深いコミュニケーションを生み出した事例


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ウェビナーのメリットの1つは静止画ではなく、動画で情報を伝えることができる点です。テキストや静止画に比べて、「やって、見せる」ということによって実際どうなのかということが伝わりやすく、参加者のモチベーションを高めることもできます。
今回は初心者からプロまで、ターゲット層に応じたウェビナー配信により、顧客との濃いコミュニケーションを生み出している、アドビ株式会社様の事例についてご紹介します。

【お話を伺った方】
アドビ株式会社 マーケティング本部ライフサイクルマーケティング部
マーケティングマネージャー 堀江 様

すべての人にクリエイティブを。アドビ製品に触れるメリットとは?

―今回は、ネクプロを使った御社の取り組みについて、お話の機会をいただきありがとうございます。ウェビナー配信について、御社の取り組みから、これからの展望についてお伺いできればと思いますので、よろしくお願いします。
早速ですが、御社の製品についてお伺いできればと思います。個人的にはなんとなく「アドビ製品はプロが使うもの、難しい」というイメージがあります。御社の製品を使うことで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

おっしゃるとおり、これまで主にプロ向けに製品を提供してきましたが、今年の当社のマーケティングにおけるスローガン「creativity for all(すべての方にクリエイティブを)」の考えのもと、初心者の方からセミプロ、そして仕事でお使いになるプロの方に至るまで、すべての人に貢献したいと考えています。当社製品を使うことで仕事の幅やアイデアの幅が広がったり、仕事そのものを効率的に進めて生産性を高めたりすることが可能ではないかと思います。

確かにプロユースの側面が強いアプリケーションなので、「とっつきにくい、難しそう、専門的な知識が必要なのでは」と思われる方も多くいらっしゃると思います。しかし、プロが仕事で使うような高度なテクニックを要するものばかりでなく、ちょっとした知識と経験によって、劇的に仕事や作品のクオリティを向上させることができます。初心者の方にもぜひ、製品を触ってほしいですね。
例えば、プロのクリエイター以外では、医師の方がAdobe Illustratorを使用されるケースがあります。医学論文で細胞や血管などの説明をしたいとき、写真をそのまま載せると余計な情報があることで、かえって分かりづらくなってしまいます。そこでAdobe Illustratorで見せたい要素だけ、例えば輪郭線だけの図を作成することで、伝えたいことを伝えやすくなります。

―そのようなメリットを伝えるために、現在ウェビナーを活用されているのですね?

おっしゃるとおりです。

ユーザーに伝える手段として、なぜウェビナーを採用したのか?


出典:https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html

―これまでも御社は、YouTubeなどをはじめ、各アプリケーションを利用してユーザーに情報を発信してきました。なぜ新たにウェビナーで配信を開始されたのでしょうか?

ご指摘のように、配信するだけならYouTubeでいいわけです。しかしYouTubeでは相互コミュニケーションが取りづらく、初心者ユーザー向けに一方的に使い方を配信しても、結局アドビ製品で何ができるのかを伝えきることができないと思いました。実際に制作している過程を見せつつ、ユーザーがどこで困っているのかをきちんと把握するなら、双方向性の高いウェビナーを使った情報発信に力をいれていくべきだと考えました。

ネクプロ選定のポイントは、使いやすさと安定性

―ウェビナー強化において、ネクプロを選定したポイントはどのような点でしたか?

導入にあたってはいくつかのプラットフォームを検討しましたが、我々よりも先に、当社のエンタープライズマーケティングチームがネクプロを導入していて、「すごくいい」というのを聞いていました。インターフェースも直感的に分かりやすく、使い勝手が良さそうだなと(笑)。

―具体的にはどんなところが使いやすく、選定のポイントとなったのでしょうか。

以前は海外製の配信プラットフォームを使用していましたが、テクニカルサポートが海外であるため、いざというときの迅速なサポートが難しく、言語の面でも課題がありました。一方ネクプロは、迅速で、かつ日本語でのサポートを受けられる面で非常に安心して使用できます。

またネットワークが強く、配信が常時安定していたことですね。中身の質が高くても配信の質が低ければ伝わるものも伝わりません。当たり前に聞こえるかもしれませんが、ライブ配信の性質上、これは最低限抑えておきたいポイントです。

さらに、募集、アンケート、その後の参加者へのフォローなども1つのプラットフォーム上でできるのも魅力的でした。何よりログイン認証有りでセキュアに行動履歴を把握できる点、Adobe IDと連携していただけたのが大きなアドバンテージになりました。これで、誰がどのような情報を欲していてどう動いたかなどを長期に渡ってデータを追うことができるので、私たちとしても顧客のフォローがしやすく、今後のビジネス展開の方向に活用することができています。マーケティングの視点で見ると有効性の高いツールだと思います。

―ネクプロの特徴である疑似ライブ配信についてはいかがでしょうか?

事前に撮った動画を流しながら、チャットはリアルタイムで対応するので、クオリティコントロールがしやすい点がメリットだと思います。よほどリアルタイム感や講師とのコミュニケーションを重要視しないのであれば、まずは疑似ライブ配信の方から利用を開始してみると良いと思います。

―反対に、ネクプロで使いづらいなど改善・改良点などありますか?

キャンペーン内容を一括でコピペできる機能があると嬉しいです。全部ゼロからつくらないといけないので(笑)。
また、ユーザー側の画面でチャット表示のONとOFFを切り替える機能も欲しいです。ユーザーにとっては画面横でだらだら流れているのが嫌だという人もいるので、オンオフを個人でできればいいと思います。
あとは同じ内容のアンケートを複数の配信で使うケースが多いので、セミナーごとのアンケート結果の違いをプラットフォーム上で比較、可視化できればいいなと思います。

―なるほど。ネクプロではいただいた要望をもとに開発も可能なので、今後検討していきたいです。ちなみに、実際にネクプロを利用してから、ウェビナー視聴者からは良し悪し含めて何か声をいただいていますか?

ネクプロを利用する以前は「繋がらない」などシステムに関するお問い合わせをコールセンターに多数いただていましたが、前述のとおりでネットワークが安定しているので問い合わせは激減しました。
また、匿名のチャット機能があるので質問しやすいという声もいただいています。ユーザー同士での会話のしやすさもあるので盛り上がりやすいです。在宅で働く方が増えているというのもあり、ウェビナー配信によって、利用ユーザー同士がつながってコミュニケーションを図れるのはいいですね。

ウェビナーでユーザーのモチベーションを向上

―ネクプロを使いウェビナーを展開したことで、例えばAdobe Creative Cloud加入者が増えたなど、具体的に貴社にとってプラスになったことはありますか?

現在は配信からのデータ取得のステータスなので、具体的なデータを追うのはこれから行っていく取り組みですが、「ウェビナーを視聴したのでトライアルを利用してみた、購入に進んだ」という方は実際に増えたと感じます。

具体的な結果はAdobe Creative Cloudの有償メンバー向けのウェビナーと新規顧客向けのウェビナーでは、発信する内容や目的、KPIも違うので分けてお話しします。
まず前者の有償メンバー向けのウェビナーですが、「サービス利用を継続していただく」ことが一番の目的になります。それは新規で顧客を獲得する以上に難しいことかもしれません。ただ、ネクプロを導入し、ユーザーの行動が分析できるようになって、MAUが確実に上がってきていることが見えてきています。

後者の新規顧客向けのウェビナーは、アドビ製品をプロ向けで難しいものだと思っている方に向けて、「難しそうに見えることが、実はこんなに簡単にできるんですよ」と伝えるために配信しています。
例えば「格好いい写真を撮りたい」という気持ちに対しては「どのカメラが良いのか」ということから始まり、当社製品の使い方についてまったく触れないセミナーを配信することもあります。しかしそれを続けていくことで、「撮った写真をもっとよく見せたい」という気持ちに変化していくので、「それだったらこのツールでこんなことができますよ」と繋げていくことができます。やはり視聴前と視聴後では「やってみよう」という気持ちになっているユーザーが確実に増えています。

需要を喚起し、解決策として当社製品を提示する流れですが、その需要を深掘るのにアンケート機能が役立っています。コンテンツの内容を決める上で、ユーザーに「何がしたいのか」を直接聞くことができます。どのような情報を発信していくべきか、事前に需要が分かるので、単純で一方的な販促では賄いきれないコミュニケーションができていると考えています。一緒にコンテンツをつくりあげていくような感覚ですね。

―ちなみに、アドビ製品を通じた教育プログラムを積極的に行うようになった経緯、背景を教えてください。

間違いなくサブスクリプションビジネスに移行したことがきっかけですね。Adobe Creative Suiteは、「売っておしまい」の単発のビジネスで、Adobe Creative Cloudはサブスクリプション型です。Adobe Creative SuiteはAdobe Creative Cloudの月々の金額に比べると高額ですから、「使いこなすぞ!」という意欲の高いプロの方の利用がほとんどです。一方、Adobe Creative Cloudは月々の金額が比較的安く導入ハードルが低くなるため、そこまで「使いこなすぞ!」という意気込みのない人でも気軽にお試しいただけます。逆に言えば「試しに使ってみたけれど使いこなせなかった」と感じさせてしまえば利用を継続していただけません。教育プログラムの配信によってエンゲージを高め、サブスクリプションの継続に繋げる必要があります。

ウェビナーに取り組む際のポイントは「目的×ターゲット×見せ方」

―ウェビナーコンテンツを効果的に見せるためにどのような工夫をされていますか。大変分かり易いと毎回高評価だとお聞きしておりますが、演者さんが留意しているポイントなどあれば教えてください。

ターゲットを明確にすることと、ターゲットに合ったテーマ、長さにすることは注意しています。
例えば、「まだ製品を購入していないけど、興味があるレベルのユーザー」がターゲットだとすると、いきなり製品の使い方や高度なテクニックを紹介されても困りますよね。製品の具体的な使い方よりも、「こんなことが、こんな簡単にできちゃうんですよ」というように話して、「これなら自分もできそう。やってみたい!」と思ってもらえるような内容にしています。
また、長さに関しても、まだ「興味があるレベル」という人たちなので、長くなりすぎないよう、30分程度に収まるようにしています。また、見え方に関しても、テロップを加えたり、作業をしている手元を見せたりしています。

一方、有償メンバー向けのウェビナーは具体的にやりたいことが決まっているので、1時間半など長い時間でじっくり説明をすることもあります。よくあるHow to系記事などでパソコン画面のキャプチャを目にすることは多いのですが、実際の手元の動画を見る機会は少なく、そこを映してあげると「こんなに簡単なんだ」ということが伝わりやすくなります。

―これからウェビナーを導入してみようという企業に対してアドバイスがあれば。

事前に何が知りたいかをアンケートで聞けば、質問が100や200も集まります。本題から外れた質問が来ることもありますが、次回のセミナーの内容に活かしていくこともできます。ユーザーからの質問でコンテンツが広がっていくので、「カリキュラムを決めなくちゃ」と難しく考える必要はないと思います。全何回というように回数は決めず、とりあえずやってみて、ユーザーの声を聞くというのも1つのやり方だと思います。

―配信に利用されている環境について教えてください。スタジオ等利用されることが多いのでしょうか。それともオフィス内で撮影されることもありますか。こだわりの機材等があれば教えてください。

平時はスタジオから配信しています。今はコロナにより、自宅から配信という形にしています。自宅からの配信ではテーマ感を持たせるために、製品カラーの背景を用意しています。

今後のウェビナーの活用について

―今後ウェビナーの新しい試みとして実現したいことはありますか?

現在、会員登録や同時接続数に上限があるのですが、数千人規模のセミナーができると良いなと思っています。

―コロナの影響もあり、ウェビナーやオンライン会議が増えています。この現状を鑑みて貴社にできることを最後にお聞かせください。

コロナの前と後で、登録からの参加率が概ね40、50%増、ウェビナーによっては70%近くまで伸びたものもあります。この状況を逆手にとって、「学ぶ」ことに時間を費やされている方がたくさんいらっしゃるのも事実かもしれません。
弊社では、コロナとは関係なく、それ以前より顧客とのエンゲージメント活用のために、ウェビナーを活用してきました。コロナ後は場所を問わない働き方がより浸透し、周囲のコミュニケーションの方法が変わってくる可能性があります。その中で、ウェビナーは1つの極めて有効な手段だと考えています。
だからこそ、コミュニケーションの質、濃度を念頭に、ただの製品の説明や使い方の解説ではなく、「製品の枠組みを超えて、社会にとってアドビと製品は皆様に何ができる存在なのか」ということをウェビナーで発信したいと考えています。

―本日は濃いお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。

まとめ:ネクプロを導入した結果

アドビ株式会社様のネクプロ活用事例について伺いました。アドビ株式会社様がネクプロを導入した結果を整理してみます。

  • 安定したウェビナー配信が可能になった
  • 日本語での迅速なサポートを受けられるようになった
  • ユーザーの行動履歴を把握し、長期的にデータを追うことができるようになった
  • ユーザー同士のコミュニケーションやウェビナー中の質問が増え、満足度が上がった
  • ユーザーとの長期的な濃いコミュニケーションの中で、需要を喚起し、製品の利用へ繋げられるようになった

「使ってみたい、やってみたい」という気持ちを高めることで、今すぐ顧客にならない人も将来的に顧客にすることが可能です。ターゲットの気持ち・意欲の程度に合わせたコンテンツづくりによって、ウェビナーは新規顧客の創出、既存顧客のフォローの両方に活用できます。
長期的な顧客との関係構築、ナーチャリング施策を検討中の方は、ぜひネクプロをご検討ください。

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