02 Technical Papers VE実践論文

減価償却型VEから増価蓄積型VEへの転換 ―増価蓄積型 V Eのプロセス―

VEは時間とともに価値が下がって行く減価償却型製品を中心に発展してきたが、デジタル社会を迎え、増価蓄積型VEに転換することが必要と考える。増価蓄積型製品は時間とともに価値を高めていくもので、VEの一番大きな特徴である機能展開により達成することができると考える。本論文はそのプロセスを示すものである。
(再生時間:26分)

髙橋 淳一 氏 グリーンマネジメント株式会社 代表取締役 CVS

1994年 日本コロムビア在籍中CVS資格取得、日立CVS会入会 
2002年 取締役資材本部長 兼 VECセンタ長、兼 DENONアジア(香港)董事長 
2006年 環境マネジメントシステム、エコステージの主任評価員 日立製作所VEL資格取得1万人計画主任講師 (うち約2,000人を担当) 
2011年 環境経営コンサルティング会社 グリーンマネジメント株式会社を設立 
2017年 日立CVS会事務局長に就任。

個産品(人工衛星 部品)のVE

社内のVE活動の普及を目的として、人工衛星の1部品であるヒートパイプにVEを実践した。継続的にVE活動を行えるよう、VE活動にかかる時間を短縮させるツールとして工程表と機能系統図と問題点反転機能系統図を組み合わせ、開発ごとに標準化等の検討が行えるようにした事例を報告する。
(再生時間:21分)

渡邉 忠一 氏 三菱電機株式会社 鎌倉製作所 資材部原価企画VEセンター センター長 VES

1990年~ 三菱電機鎌倉製作所 技術部にて飛しょう体の回路設計
2014年~     〃     飛翔体システム部にて飛しょう体システムの開発
2019年~     〃     資材部原価企画VEセンターにて所内の原価企画・VE活動推進

マネジメントシステムを改善するためのVE手法の適用
  -目標達成に向け た内部監査の改善とその効果-

内部監査では従来、法や規格の適合性を重視してきたが、表面的な指摘に留まり、時間はかかるが本質的な改善に至り難いといった課題を抱えていた。そこで被監査部署の目標達成に主眼を移し、VE手法を用いて内部監査の進め方を抜本的に改善した。
その結果、従来の監査に掛かる人的コストを2/3に、有効な指摘件数を1.17倍にすることができた。
(再生時間:25分)

廣田 修 氏 株式会社フジタ 品質・環境本部 MS管理部・環境部 エグゼクティブエキスパート VEL

1980年フジタ工業株式会社(現・株式会社フジタ)入社。土木施工を経て、1990年から環境部門に携わる。環境マネジメントシステムの導入、環境自己評価プログラムの開発、環境リスクアセスメントの開発(VE論文)、統合マネジメントシステムの構築、シナリオ分析など、常に最新の経営課題に取り組んでいる。VEL、技術士(環境部門)

顧客の先の使用者を見据えた製品企画VE

B to B事業の製品では顧客と使用者が同一とは限らない。顧客の要求は潜在的にその先の使用者の要求が含まれているが、その要求を掴むのは容易ではない。使用者、顧客の両面に対して価値向上を果たすために使用者の要求を捉えた提案型B to (BプラスC)のホテル向け小型冷蔵庫のコンセプトメイキングに取り組んだ実践事例を紹介する。
(再生時間:22分)

松永 尚也 氏 三菱電機エンジニアリング株式会社 静岡事業所 主査 VES

2011年三菱電機エンジニアリング株式会社入社。静岡事業所パッケージエアコン技術部にて主に店舗・事務所用空調機の構造設計を担当している。静岡事業所のVE事務局として、事業所全体のVE教育・活動の活性化に従事している。