レベニューマネジメントとは、「需要予測を基に販売を制限することで収益の拡大を目指す体系的手法」です。
ここで重要なのは”需要予測を基にする”という点です。
このようなことはありませんか?
「このくらいまで予約が入ると予想していたのに、実際はそこまで予約が入らなかった・・・」
「去年がこのくらいまでいったので、今年も同じくらいかと思ったのに・・・」
このようなときに見直していただきたいのが「予測の立て方」です。
レベニューマネジメントで必要なのは、長年の勘に頼るような予測ではなく、「論理的な予測」です。
ではどのように論理的な予測を行えばよいのでしょうか?
ポイントは「ブッキングカーブ」の活用です。
ブッキングカーブを活用することで、論理的な予測を立てることができ、
収益の最大化につなげることができるようになります。
ブッキングカーブとは予約のペースや、予約の傾向を把握できるグラフです。
縦軸に販売件数、横軸に日付が並んでおり、
当日に向けてどのようなペースで予約が入っているのかがわかるようになっています。
例えば、未来の日付のブッキングカーブを確認することで、
現時点でどのくらいまで予約が入っているかが確認できます。
また、過去の日付のブッキングカーブでは、その日どのくらいまで予約が入ったのかを確認できます。
このブッキングカーブをまとめることで予約の傾向値を把握することができます。
例えば曜日ごとのブッキングカーブを作成することで、
ここ最近の曜日ごとの予約の傾向を確認することができます。
これをみると直近4月の月曜日は平均26室、土曜日は30室まで販売されていますので、
今月も26室・30室前後までは予約が入ることが予測されます。
今月も26室・30室前後までは予約が入ることが予測されます。
ここから更に販売室数を伸ばすために、単価を調整するのか?はたまた、この稼働を維持するのか?
稼働を下げてもいいので単価を上げるのか?を販売計画を立てていきます。
稼働を下げてもいいので単価を上げるのか?を販売計画を立てていきます。
また、この曜日ごとのブッキングカーブと現時点でのブッキングカーブを比較することで、
予測と比べての良し悪しを把握することができます。
予測と比べての良し悪しを把握することができます。
上の画像のような場合、現時点の販売件数が傾向値を下回っています。
この場合は予測よりも販売件数が下回っており、予測のペースに戻すためには
何かしらのアクションを起こす必要があります。
何かしらのアクションを起こす必要があります。
具体的には
・低価格プランの販売
・付加価値をつけたプランの販売
などになるかと思います。
また
この画像のように傾向値よりも現状が上回っているケースもあると思います。
この場合は予測よりも販売状況が好調となっていますので、
販売を制限することで更なる増益を目指すことが出来ます。
販売を制限することで更なる増益を目指すことが出来ます。
この場合の具体的なアクションとしては
・低単価プランの販売停止/高単価プランの販売
・販売チャネルの制限
・宿泊制限の検討
などが考えられます。
このようにブッキングカーブは現状を把握し、次のアクションを決めるための指標にもなるのです。
TL-リンカーンの統計データはCSVファイルでの出力も行えますので、
このような指標を簡単に作成することが可能です。
このような指標を簡単に作成することが可能です。
このようにブッキングカーブを活用することで、販売計画の策定と現状の確認が行えます。
過去の実績を基に販売計画を立て、販売開始後は計画と比較し順調かどうかを確認し
ネクストアクションを検討し実行する。
ネクストアクションを検討し実行する。
この「PDCAサイクル」を回し続けることで、生産性を上げ、利益の向上へつなげていくことが可能となります。
ぜひ、ブッキングカーブを活用して利益向上を目指しましょう。
営業担当が御社の運用・課題に沿ったご提案をさせていただきます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
2024/05/29 07:11 -